視覚的な効果を取り入れた社名にする。
視覚の興味を引く仕掛けとは?
エッセ、セデス、アビバ・・・これらの名前には、ひとつの共通点があります。
勘の良い方なら気づかれたかもしれません。
この3つをアルファベットに直すと・・・
ESSE、SEDES、AVIVA。
分かりましたか?
これらの商品名は上から読んでも下から読んでも同じなのです。
つまり、「回文」になっています。
このように、言葉の響きだけでなく視覚的な効果も狙ったネーミングにすることも効果的です。
他にも、WOWOWなどは、回文を利用した面白いネーミングです。
WOWOWのテレビCMでは、最後にWOWOWの文字のロゴが映し出されますが、あれは視覚的に訴えかけて事業所名を覚えてもらう効果も狙っているわけです。
1972年から販売されているHONDAのロングセラー商品である、CIVIC(現在は8代目)は、回文であると同時に英語の市民=citizenをもじった造語でもあります。
この車は高級車に比べ一般市民でも気軽に購入できるような、価格設定がされていることが特徴のひとつです。 この特徴に回文を加え、多くの人に名前を覚えてもらうことに成功した好例といえます。
広告や看板といった視覚に働きかけるものを宣伝媒体として用いた場合、回文のように一工夫加えたネーミングを用いることで見る人に興味を抱かせることができます。
興味を持って視覚から脳に入力されると、記憶に残りやすくなり、結果として覚えてもらうことができます。
視覚に影響を与えるネーミングは回文だけではありません。
次に、紹介するネーミング方法も使い方によっては効果的です。
脳に刺激を与え、記憶させるネーミング
Jリーグにコンサドーレ札幌というチームがあります。
コンサドーレを逆から読むと・・・
レードサンコ・・・。
これは「どさんこ」という北海道のイメージをうまく取り入れてネーミングをしたケースです。
また、風邪薬にEZKU(エーザック)という商品がありますが、これを逆から読むとKAZE=風邪となります。 この場合、風邪を逆にする、つまり風邪を治すという意味もこめられており、非常に興味深いネーミングとなっています。
このように、逆から読むことで、異なる意味を持たせる「逆読み造語」を用いたネーミングというのも効果的です。
逆読み造語を読むことで人の脳は、通常よりも多くの刺激を受けます。
刺激の多い言葉はそうでない言葉に比べ記憶に残りやすいものなのです。
このように回文や逆読み造語を駆使して記憶に残りやすい名前をつけてみる方法もおもしろいのではないでしょうか。